マテリアリティ(重要課題)と
当社の非財務目標

新日本科学は、持続的な企業価値の向上に向けて、「事業を通じた社会課題の解決」として3つ、「社会要請に応える経営基盤の強化」として4つ、計7つのマテリアリティを特定しました。これらのマテリアリティに取り組むことは、SDGs達成と持続可能な社会の実現にも寄与するものです。

事業を通じた社会課題の解決

1. 創薬と医療技術向上の支援(医薬品アクセスの向上)

  • すべての人に健康と福祉を
※Diplomate of the America Board of Toxicology
サブマテリアリティ KPI(指標) 目標
非臨床試験における時間価値の創出
  • 非臨床試験のリードタイム短縮
  • FY 3/2026:最短6週間での
    最終報告書草案の提出
ダントツのCROに向けた
サイエンス力の向上
  • 学会/論文発表会
  • 資格の取得
  • FY 3/2029:学会発表40回/
    論文発表13報
  • FY 3/2029:DABT※の
    取得人数10名
アンメットメディカルニーズへの
貢献
  • 当社の経鼻製剤投与プラットフォーム技術を活用した経鼻製剤剤の承認件数
  • FY 3/2031:2件以上
バイオベンチャーのサポート
  • Gemseki事業での組成ファンド数
  • FY 3/2029:3本

2. 健康な人生の提供(ウェルビーイングな暮らし)

  • すべての人に健康と福祉を
  • 働きがいも経済成長も
サブマテリアリティ KPI(指標) 目標
ウェルビーイングの実現
  • 従業員満足度調査
  • 従業員エンゲージメント調査
  • 実績管理
  • 実績管理
おもてなしマインドの向上
  • 顧客満足度調査
  • 実績管理

3. 美しい地球環境の保全

  • エネルギーをみんなに そしてクリーンに
  • 気候変動に具体的な対策を
  • 海の豊かさを守ろう
  • 陸の豊かさも守ろう
※ 新日本科学単体
サブマテリアリティ KPI(指標) 目標
カーボンニュートラルの実現
  • Scope1&2&3
  • SNBLカーボンニュートラル指標
  • CO₂環境効率
  • 再生可能エネルギー生産量
  • 実績管理
  • FY 3/2031:ネットゼロ※
  • FY 3/2031:50%改善
    (FY2020基準)
  • FY 3/2029:3,000万kWh
サーキュラーエコノミーへの移行
  • 水環境効率
  • 水資源の再利用率
  • 実績管理
  • 実績管理
ネイチャーポジティブへの移行
  • 完全養殖ウナギの生産数
  • FY 3/2027:年間10万尾

社会要請に応える経営基盤の強化

4. 働く楽しさを実感できる組織づくり

  • ジェンダー平等を実現しよう
  • 働きがいも 経済成長も
  • 人や国の不平等をなくそう
※1 年間読書量7冊以上の社員割合
※2 当社ウェブサイト参照 ESGデータの健康経営に関するデータ
サブマテリアリティ KPI(指標) 目標
ダイバーシティ・エクイティ&
インクルージョンの推進
  • 管理職に占める女性の割合
  • 社員の育児休暇取得率
  • FY 3/2029:30%以上
  • FY 3/2029:100%の継続
人的資本経営の推進
  • 一人当たりの研修時間数
  • 読書週間の浸透※1
  • 実績管理
  • 実績管理
健康経営の推進
  • SNBL健康経営推進指標
    (10項目)
  • FY 3/2027:各指標の目標達成※2
社員と会社の共成長
  • 従業員満足度調査
  • 従業員エンゲージメント調査
  • 実績管理
  • 実績管理

5 . DX/RPA推進によるビジネスの進化

  • 産業と技術革新の基盤をつくろう
サブマテリアリティ KPI(指標) 目標
試験データのデジタル化
  • 紙資源の削減枚数
  • FY 3/2024:120万枚削減
    (FY 3/2022基準)

6. ステークホルダーエンゲージメントの向上

  • 平和と公正をすべての人に
  • パートナーシップで目標を達成しよう
サブマテリアリティ KPI(指標) 目標
顧客利益の最大化
  • 顧客満足度調査
  • 実績管理
取引先との成長の共有
  • 評価された
    主要サプライヤーの割合
  • 実績管理
株主価値の向上
  • 投資家ミーティング件数
  • 実績管理

7. 企業理念を実現するガバナンスの構築

  • 人や国の不平等をなくそう
  • 平和と公正をすべての人に
サブマテリアリティ KPI(指標) 目標
取締役会の機能向上
  • 取締役および監査役の
    取締役会出席率
  • 実績管理(80%以上を維持)
公正な事業活動の推進
  • コーポレートガバナンス・コードへの適合
  • 実績管理(100%を維持)
コンプライアンスの遵守
  • コンプライアンス行動指針研修の実施回数
  • 実績管理

マテリアリティごとの主な機会とリスク

マテリアリティ 主な機会 主なリスク
創薬と医療技術の向上の支援
(医薬品アクセスの向上)
  • 新たな創薬モダリティの
    開発加速による
    非臨床試験の需要増加
  • 製薬企業のCROへの
    アウトソーシング化の加速
  • 顧客ニーズへの対応力不足による信用力の低下
  • 次世代の非臨床試験技術への対応の遅れによる競争力の低下
健康な人生の提供
(ウェルビーイングな暮らし)
  • 超高齢化社会に伴う
    社会保障費増加による健康寿命の延伸、未病ニーズの拡大
  • リアルワールドデータ (RWD) の利活用による新規市場の獲得
  • ウェルネスプログラムにおける消費者ニーズとのミスマッチ
  • RWDの利活用システムの開発・整備や制度変革への対応の遅れによる市場獲得の失敗
美しい地球環境の保全
  • カーボンニュートラル実現に寄与する、地熱発電(再生可能エネルギー)の事業機会の拡大
  • 異常気象に適応できる事業体制の強化
  • 気候災害の激甚化による事業被害の発生
  • 環境規制強化による対応費用の増加
働く楽しさを実践できる組織づくり
  • 優秀な人財の獲得の機会
  • 働きがいのある職場環境の整備を通じた社員の生産性、モチベーションの向上
  • 人財獲得競争激化によるコストの増加
  • 職場環境の整備不足による優秀な人財の流出、生産性・モチベーションの低下
DX/RPA推進によるビジネスの進化
  • 業務生産性、顧客とのコミュニケーションレベルの向上
  • 単純作業から解放された社員のモチベーションの向上
  • DX対応失敗または遅れによる競争力の低下
  • ニッチなニーズ対応に伴う費用の増加
ステークホルダーエンゲージメントの向上
  • ステークホルダーとの関係強化による新規事業機会の獲得、信用度の向上
  • 持続可能な調達体制の構築による災害時等におけるレジリエンス(回復力)の向上
  • 事業活動、サプライチェーンの広域化による、モニタリングコストの増加
  • 事業環境の変化に適切に対応出来ない場合に発生する事業遅延や信用力の低下
企業理念を実現する
ガバナンスの構築
  • 強固なガバナンス体制を確立することによる安定的な事業基盤の構築
  • ESGを中心とした社外評価の向上
  • 内部統制の脆弱性による事業継続リスクの発生、予期せぬ損失の発生
  • コンプライアンス違反による企業信頼度の低下

マテリアリティの特定プロセス

1. 社会課題・社会要請の把握と集約

各種ガイドライン(SDGs、GRIガイドライン等)や、ESG評価機関の指標、日本政府のガイドラインなどを参考に、事業を通じて解決する「社会課題」および経営基盤の強化に向けた「社会要請」を洗い出し、類似項目の整理や当社への関連性を加味し30項目に集約。

2. 重要なステークホルダーの特定

各事業部を交えて、当社の重要なステークホルダーを特定するとともに、ステークホルダーからの期待・要請を整理。

3. 優先度の高い課題・要請の抽出

当社の将来ありたい姿を踏まえて、30項目の「社会課題」および「社会要請」に対する、当社へのリスク・機会を検討の上、優先度の高い課題・要請をマテリアリティ候補として抽出。

4. マテリアリティと機会・リスク・KPIの特定

抽出したマテリアリティ候補について、機会・リスク・目指す姿を整理の上、重要な7項目をマテリアリティとして特定。