人財の育成

方針/基本的な考え方

当社は、人財こそが他社との差別化を図り企業価値向上を実現するための源泉と捉えています。人財戦略Vision「社員と会社が共に成長し、幸せの連鎖を創造する組織」を掲げ、従業員の個性を尊重し、社員の生きがい・働きがいを向上させることで、社員一人ひとりの夢の実現を応援しています。また、社員一人ひとりが会社の一員として連帯感を持ち、それぞれの適性を活かして能力を発揮し、弱みを補完でき感謝し合う組織を構築しています。
当社は人的資本経営の取り組みの一環として、独自の人財育成体制を整備し、社員への「企業理念の浸透」と「Transformation」を目標とした独自の社内教育を実施しています。

理念方針 Transformation

推進体制

当社は、2002年に独自の社内教育機関「SNBLアカデミー」を設置し、専属スタッフ4名を配置しています。SNBLアカデミーでは、新入社員から管理職・経営職候補まで幅広い人材を育成する複数のプログラムを展開しています。また経営トップである社長自身も複数の社内教育プログラムを自ら主導し、社員と直接議論・対話する時間を大切にしています。これにより社長と社員の距離感が縮まり、社長が自身の成長を応援してくれる最も身近な存在の一人であることを感じることができることも当社の人財育成の大きな特徴となっています。

推進体制

目標・実績

当社はマテリアリティの1つに「働く楽しさを実感できる組織づくり」を掲げています。そのなかで「社員一人当たりの研修時間数」および「読書習慣の浸透」をKPIに設定しています。

ESGデータ

取り組み

新入社員研修

SNBL社員としての基礎作りと社会人に求められる基礎スキルの獲得を目的として、鹿児島の自社ホテルで集合研修を実施しています。
研修では『学生から社会人へのマインドセット』や『社会人としての基礎スキル』を身につけるために社会人としての自覚や責任、また、ビジネスマナーや論理的思考についてチーム活動を通して学びます。

新入社員
新入社員研修

XUP活動(若手社員教育)

2003年にスタートしたXUP活動は、年長の若手が年少者を指導していた旧薩摩藩の「郷中(ごじゅう)教育」をモデルとした1年間の若手育成プログラムです。入社1~3年目の社員が8名前後のグループに分かれ、各グループのリーダーが設定した目標の実現に向けて活動します。自ら考え、自ら行動することで、自律主体性を持つ将来のリーダー人材の創出と育成を行います。XUP活動では、グループ活動を通して、コミュニケーション力、判断力、課題解決力、行動力、洞察力、先見力、会社を良くしていこうとする組織コミット力など、様々なスキルの習得を目指しています。毎年6月に発表会があり、活動報告を役員の前で行い、優秀チームを表彰します。
これまでの成果として、新人教育の手引きの作成、実験手技の動画教材作製、業務でのヒヤリハット事例の共有(ミス・労災防止)、エネルギー節約の具体的事例報告といった提案、改善が実践され、実際に企業の生産性向上や社員のワークライフバランスの向上に寄与しています。

マネジメント研修

管理職育成のためのプログラムとして、マネジメント研修があります。マネジメント研修は、各層に合わせてPrep、Basic、Advancedと3つのコースがあります。将来の管理職候補生あるいは管理職になっているメンバーが研修を通して、マネジメントに関する理解を深め、幅を広げていくことを目的としています。

Prepコース

リーダークラスを対象として、マネジメントに関する基礎を学び、実践できるようにする。

Basicコース

次期管理職クラスを対象として、既存組織におけるマネジメント力向上に主眼を置くとともに、次世代リーダーの潜在的候補者として経営スキルを習得する。

Advancedコース

部次長・室長を対象として、上級マネジメント層に相応しい知識とマインドを養い、経営候補者の母集団を大きくする。

マネジメント研修

永田塾

永田塾は、将来の経営人材育成を目的として、毎年10数名の選抜された中堅社員を対象に、経営者マインドの醸成、企業理念の浸透を主軸として、永田社長が直接研修します。
1年間、将来の経営者候補としての自覚を醸成する当社独特のプログラムです。4名から6名のチームごとに課題が与えられ、そのテーマに基づいて塾生が現状の把握、改善策の提案とその実践に取組む活動に加えて、約2か月毎に永田社長との2泊3日の合宿を行い、理念経営を直接学ぶ機会が与えられます。
卒塾式は、毎年6月中旬に高野山の普賢院で行います。卒塾後は、塾生の一人ひとりが企業理念や経営者マインドを率先して実践し、普及する伝道師として活躍しています。

社内プロフェッショナルによるモーニング講座

3分野(サイエンス、ファイナンス、ビジネス)について精通した社内プロフェッショナル社員を講師として招聘し、約90本のプログラムからなる講座を開設、内製によるシラバスを策定しました。朝の40分を活用した本講座は希望する社員だれもが受講することが可能で、知的好奇心やビジネスの基礎知識の充填に役立っています。
社内プロフェッショナルという知的資産を活用したプログラムにより、自律主体的、継続的に学習する組織文化づくりを目指しています。

英語教育

SNBLではグローバルな事業展開をさらに強化していくため、社内での英語教育に力を注いでいます。

Yr1-3 Special program

2か月に1回、将来海外試験にかかわりたいと考えている入社1-3年目の希望者に特化した英語研修プログラムです。アクティブな形の講義を通して、プレゼン力やスピーチ力、ディスカッション力を磨くことを目的としています。

Business English (BE;初級~上級)

週2回、1回20分、ネイティブスピーカーと1対1で英語学習を行っています。
受講者のレベルに合わせて基本的な内容から、ハイレベルな英会話まで対応しています。

English Enhancement Program (EEP;中級)

毎日30分(平日のみ)、英語の総合力強化レッスンを行うグループレッスンです。

Global Personnel Training Program (GPTP;上級)

毎日30分(平日のみ)、海外顧客対応に特化したレッスンを行います。英語の総合力のみでなく、英語でのサイエンスコミュニケーション、海外文化と日本文化の違い、など幅広い内容になります。

英語プレゼンテーション/スピーチイベント

3か月に一回に開催される、3~10分の英語でのプレゼンテーション/スピーチイベントです。希望者は誰でも参加可能ですが、上記プログラム参加者は最低半年に一回の発表を推奨しています。

読書習慣

当社では、読書習慣が昇格要件の1つに定められています。これは、「読書は手軽で、確実なリターンが期待できる自己投資である」との永田社長の考えから設定されたものです。永田社長も15分ずつの隙間時間を捻出し、毎日読書を続けています。
読書(ビジネス・経済・専門書を対象とし、小説や趣味に関するものは除く)が昇格要件に定められていることもあり、社内アンケートの結果では実に90%の社員に読書習慣が身についており、20%の社員は年間で13冊以上の読書をするなど、「全社員が読書習慣を身につけている」風土が醸成されています。