メディポリス(社会的利益創出)事業
当社は鹿児島県指宿市の高台に100万坪を超える自然豊かで広大な敷地(メディポリス指宿)を保有しています。この自然資本を活用して、ホテル宿泊施設の運営を行う「ホスピタリティ事業」および地熱発電所を運営する「発電事業」を社会的利益創出事業として展開しています。
同事業は企業理念である「環境、生命、人材を大切にする会社であり続ける」ことを体現するものであり、経済的利益のみならず、社会や環境課題といった視点からの社会的利益を一体的に創出しています。
ホスピタリティ
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ホスピタリティ事業は、お客様のニーズに合わせる形で「別邸 天降る丘」と「HOTEL フリージア」の2つの施設をそれぞれ運営しています。
ホスピタリティ事業を通して、人々にウェルビーイング(精神的・身体的・社会的な健康)を提供するとともに、全社的に顧客へのおもてなしマインドを醸成させることが、当社の企業価値の向上に繋がっています。 -
別邸 天降る丘
ウェルビーイングとは、「健康な人生をおくる」ことを意味します。すなわち、身体、精神(こころ)、自分を取り巻く環境、これらのすべてが良い状態と自覚できていることを示します。別邸 天降る丘では、お客様に癒しの空間ときめ細やかなサービス、そして満足のできるお食事を提供することでウェルビーイング向上のお手伝いをしています。
https://amafuru-oka.com/ -
HOTEL フリージア
当社が設立を支援し、その後の運営をサポートしているメディポリス国際陽子線治療センターに隣接した陽子線治療患者様専用の宿泊施設です。
https://www.freesia-ibusuki.com/
陽子線治療にお越しになられた患者様・お連れ様に、雄大な自然の中で、ゆったりとした環境で陽子線治療を受けていただけるようにサポートしています。
発電事業
発電事業は、指宿市の豊富な地熱資源を利用して主に地熱発電所の開発および運営をしています。
気候変動課題の解決に向けて、地熱発電は再生可能エネルギーでありながら天候に左右されることなく年間を通して安定的に発電できるベースロード電源として期待されています。当社は指宿の地熱資源を軸に再生可能エネルギーの普及に取り組んでいます。
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地熱発電のしくみ
地熱発電とは、地下のマグマが持つ熱エネルギーを活用した発電のことで、再生可能エネルギーを利用した発電方法の一つです。
地下に浸透した雨水はマグマで熱されることによって、高温・高圧の状態で地下深くに大量に溜まっています。これを「地熱貯留層」と呼びます。地熱発電では、この地熱貯留層に向かって井戸を掘り、高温の蒸気・熱水を取り出します。こうして取り出した蒸気・熱水によって、タービンを回すのが、地熱発電です。また、取り出した蒸気・熱水は還元井を通して地熱貯留層に戻しています。 -
地熱発電所
当社は、2015年から純民間企業としては国内で初めてバイナリー式地熱発電所(1,500kW級)を運営しています。
地熱発電はCO2排出量がほぼゼロであり、日中夜間を通じて天候に左右されず、年間を通して安定的な発電が可能です。当社の地熱発電所は高い設備稼働率を維持し、毎年約1,000万kWhを発電しています。発電した電力はFIT(固定価格買取)制度にて売電しており、安定的な収益源にもなっています。 -
温泉熱発電所
当社のホテルで浴用や床暖房に使用している泉源の余剰蒸気を活用した温泉発電所(625kW級)を建設しました。地熱発電とは違い、温泉発電は新たな掘削を必要としません。 発電には温泉の熱を利用するため、温泉発電もCO2排出量はほぼゼロであり、温室効果ガスの削減に大きく寄与します。
温泉発電によって発電した電力もFIT制度での売電ができます。