Thermo Fisher ScientificによるPPD社の買収の件

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当社は、20154月より臨床試験受託のグローバルCROであるPhamaceutical Product Development,Inc(以下PPD)と国内において合弁会社、株式会社新日本科学PPD(以下新日本科学PPD)を設立しておりますが、医療機器関連の世界的な大手企業であるThermo Fisher Scientific(以下TFS社)がビジネスカテゴリーをフルラインで揃えたクライアントサービスを確立するためにPPD社の買収を進めることを発表しました。

 

TFSは、Covid-19の診断テストキットや各種実験機材の世界トップメーカーとしてパンデミックの主要な役割を担っています。将来のパンデミックに対する懸念が世界的に高まっている中、パンデミック対応における経験値の高い世界的CROであるPPDの価値に着目したものと思われます。今後、PPD社は、TFS社のフルラインサービスという世界戦略の一環の中でその役割を担って行くようになります。

 

TFSCEOのマーク・N・キャスパーは、「製薬企業とバイオテクノロジーは、当社の最大かつ最も急成長している市場であり、お客様は戦略的パートナーと業界リーダーとして当社を大切にしてくれています。今回のPPD買収は、TFSにとっては自然な形であり、お客様のアイデアを迅速で確実に、そして費用対効果の高い新薬として開発するために重要な臨床試験サービスを提供することで、エキサイティングな方法でパートナーを組むことができるようになります。長期的な観点で、投資を継続されるお客様がイノベーションを加速して生産性を高めることができるとともに、併せて株主にはさらなる企業価値を高めていきたいと考えています」と述べています。

 

一方、PPD社のデビッド・シモンズ会長兼最高経営責任者(CEO)は、「株主にとりましては非常にエキサイティングな発表でありますが、TFS社は、PPD社に良く似た文化と価値観を持つ世界クラスの企業でありますので、引き継いてPPD 社はお客様のために迅速かつ効率的にサービスを提供できるより良い機会になると思います。」とコメントしています。

 

なお、当社とPPD 社との合弁会社である新日本科学PPDは、これまで通り変わらず国内のお客様に質の高い国際共同臨床試験サービスをタイムリーに提供して参ります。

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